この記事の結論
・紙おむつの値上げは2026年の夏から秋に集中しています。ユニ・チャームは7月から順次5%前後、パンパースは8月に4〜6%、メリーズは9月からと報じられています
・ただしメーカーの発表を原文で確認できたのは、4ブランドのうちグーン(大王製紙)だけでした。2026年8月1日納品分から、対象は全品、現行価格より15%以上です(2026年9月3日に確認)
・当サイトの記録では、パンパースが10日間で6.0%上がりました。報じられた4〜6%とほぼ一致します
・一方、9月からと伝えられているメリーズは1円も動いていません。時期の違いがそのまま出ています
・だから「値上げが実売に出たか」は、ブランドごとに見るしかありません。おむつ売り場全体が一斉に上がるわけではありません
・⚠2026年9月13日、約束どおり4点を測り直しました。パンパースは、いったん上がった値段がその後もとの水準まで戻っています。メリーズは単品が変わらず1円も動いていない一方、ケース品だけが約19%上がり、その水準のまま10日以上戻っていません。「上がって、戻らない」の条件に当てはまったのは、単品ではなくケースのほうでした
おむつは値段が上がっても買う量を減らせない商品です。だから値上げの話がいちばん重く響きます。
調べると出てくるのはメーカーの発表をまとめた記事です。「では、実際に通販の値段は上がったのか」を測ったものは見つかりません。
当サイトは楽天市場の実売価格を毎日取得しています。おむつ4点の10日間を、そのまま出します。
発表されていること(原文を確認できたのは4ブランドのうち1つだけ)
| ブランド(メーカー) | 時期 | 幅 |
|---|---|---|
| ムーニー・マミーポコ(ユニ・チャーム) | 2026年7月から順次 | 5%前後 |
| パンパース(P&G) | 2026年8月 | 4〜6% |
| グーン(大王製紙) | 2026年8月1日納品分から 原文で確認 | 15%以上 (対象は全品) |
| メリーズ(花王) | 2026年9月から | — |
⚠この表は最初、4行とも「伝えられていること」として書いていました。2026年9月3日に4社の発表を探し直したところ、原文にたどり着けたのは大王製紙の1社だけでした。そこだけ書き直します。
| メーカー | 発表の原文 |
|---|---|
| 大王製紙(グーン) | あり。2026年5月15日付。対象品種=家庭用・業務用製品 全品/改定幅=現行価格より15%以上/改定時期=2026年8月1日(土)納品分より |
| ユニ・チャーム(ムーニー) | ⚠ 見つけられませんでした(ニュースリリースと投資家向け資料を探しました) |
| P&Gジャパン(パンパース) | ⚠ 見つけられませんでした(日本法人の告知が見当たりません) |
| 花王(メリーズ) | ⚠ 見つけられませんでした(決算資料に「価格改定等」とはありますが、実施日も改定率も書かれていません) |
大王製紙の書き方は「出荷分」ではなく「納品分」でした。上の表もそう直しています。そして対象は紙おむつだけではなく「全品」です。同じ発表でトイレットペーパーのエリエールも上がります。
⚠ そして皮肉なことに、原文を確認できたグーンだけが、下の実売の表に入っていません。当サイトが毎日記録している紙おむつ4点にグーンが無いからです。発表を持っているブランドと、値段を持っているブランドが食い違っています。そこは正直に書いておきます。
ここが今回の面白いところです。ブランドごとに時期が1〜2か月ずれています。だから「発表どおりに実売が動くのか」を、同じ売り場の中で見比べられます。
パンパースは6.0%上がり、メリーズは動いていない
分母を先に書きます。2026年8月14日から23日までの10日間、1日1回、楽天市場の最安値を記録したものです。
| 商品 | 発表された時期 | 10日間の動き | いまの実質価格 |
|---|---|---|---|
| パンパース さらさらケア パンツ L 44枚 | 8月 | 6.0%上がった(上がったまま) | 1,792円 |
| メリーズ ファーストプレミアム パンツ L 36枚 | 9月から | 1円も動かず | 1,307円 |
| メリーズパンツ エアスルー L 132枚(ケース) | 9月から | 1円も動かず | 6,270円 |
| ムーニーマン 汗スッキリ パンツ L 160枚(ケース) | 7月から | 1円も動かず | 6,812円 |
8月に4〜6%と報じられたパンパースが、6.0%上がっていました。幅がほぼ一致しています。
9月からと伝えられているメリーズは、2点とも1円も動いていません。
ただし、これを「証明できた」とは書きません
当サイトが記録しているのは「その日いちばん安い店の値段」です。いちばん安かった店が在庫を切らしただけでも、記録上は値上がりになります。6%という数字が発表と一致したのは、偶然かもしれません。この構造は同じ商品なのに値段が違う理由に書きました。
ですが今回は、確かめる方法があります。メリーズです。
- 9月にメリーズが5%前後上がって、そのまま戻らなければ → 発表どおりに実売が動いていることになります
- 9月になっても動かなければ → 発表は出荷価格の話で、店の値札には別の理屈があることになります
- いま上がって9月に戻れば → 店の入れ替わりだったということです
当サイトは9月に同じ4点をもう一度出します。今回の記事は、その前の記録です。
9月に測り直した(2026年9月13日)
約束どおり、同じ4点を測り直します。2026年8月14日から2026年9月13日までの実測です。
| 商品 | 発表された時期 | 約30日間の動き | いまの実質価格 |
|---|---|---|---|
| パンパース さらさらケア パンツ L 44枚 | 8月 | ⚠ いったん上がったが、いまはもとの水準 | 1,792円 |
| メリーズ ファーストプレミアム パンツ L 36枚 | 9月から | 1円も動かず | 1,307円 |
| メリーズパンツ エアスルー L 132枚(ケース) | 9月から | 約19%上がり、10日以上戻らない | 6,270円 |
| ムーニーマン 汗スッキリ パンツ L 160枚(ケース) | 7月から | 約3%上がり、9日以上戻らない | 6,812円 |
いちばん意外だったのはパンパースです。10日間の記録では「6.0%上がって、上がったまま」と書きましたが、その後さらに2週間ほど見るといったん1,940円まで上がった値段が、直近10日はもとの1,820円で安定しています。「上がったら戻らない」という前提が、パンパースでは成り立ちませんでした。
メリーズは単品とケースで結果が分かれました。単品(36枚)はこの約30日間、1円も動いていません。ところがケース(132枚)だけが約19%上がり、直近10日以上その水準のまま戻っていません。この記事が立てた基準(上がって戻らなければ発表どおり)に当てはまったのは、単品ではなくケースのほうでした。
⚠ ただし報道が伝えていたのは「メリーズが何%上がるか」ではありません。具体的な改定率が報じられていたのはユニ・チャーム(5%前後)だけで、花王・メリーズについては時期(9月から)以外の数字は見つかっていません。19%という上がり幅そのものを、報道の数字と照合することはできません。
そしてケース品はもともと出品している店が少なく、値段の刻みも粗い商品です。19%が最安店の入れ替わりによるものか、実際の卸値の変更によるものかは、当サイトの記録だけでは切り分けられません。言えるのは「9月に入ってから上がり、10日以上戻っていない」という事実だけです。
7月から値上げが伝えられているムーニーマンのケースも、9月に入ってから約3%上がり、以後9日以上戻っていません。発表の時期(7月)と実売が動いた時期(9月)にはずれがあります。「発表月にそのまま反映される」という読み方は、ここでも成り立ちません。
ケース品のほうが先に動いた
10日間の記録では、ケース品2点(メリーズ・ムーニーマン)はどちらも止まっていました。約30日間で見ると、その2点が先に動きました。単品はメリーズが動かず、パンパースはいったん動いてから戻っています。
ケース品は出品している店の数が少なく、値段の刻みも粗くなります。1店が抜けるだけで最安値が大きく動きます。おむつのケース買いは本当に安いかで見たとおり、ケースは単品パックと別の動き方をします。
トイレットペーパーで同じことを測ったときも、ケース品のほうが先に、大きく動きました。単品は約30日たってようやく1点が動いた程度です。「ケースのほうが値動きが先に出て、大きく出る」のは、いまのところ紙製品とおむつの両方で共通しています。ただし2カテゴリだけなので、まだ一般化はしません。
いま買いだめすべきか
- ⚠ パンパースは、いったん上がった値段がもとの水準に戻っています。いま「値上げ前の値段では買えない」とは言えません
- メリーズは単品がまだ1円も上がっていません。ケース(132枚)だけは9月に入って約19%上がり、10日以上戻っていません
- サイズが変わる時期に大量に買うと、使い切れずに余ります。これは値上げより確実な損です
買う量を決めるのは値段ではなく、そのサイズをあと何か月使うかです。1枚あたりの比べ方はおむつの単価比較にまとめました。枚数の違う商品を「1パックいくら」で比べると、必ず間違えます。
まとめ
- おむつの値上げは2026年の夏から秋に集中。ブランドごとに時期が1〜2か月ずれている
- メーカーの発表を原文で確認できたのは4ブランド中1つだけ(グーン=大王製紙・8月1日納品分から全品15%以上)。残り3社は報道でしか確かめられなかった
- ⚠10日間は「パンパース6.0%上昇・上がったまま」だったが、約30日間で見ると、その後もとの水準に戻っていた
- メリーズは単品がこの約30日間1円も動いていない。ケース(132枚)だけが9月に入って約19%上がり、10日以上戻っていない
- ただし報道にメリーズ自体の改定率は無く、19%を発表の数字と照合することはできない。最安店の入れ替わりの可能性も残る
- 10日間はケース品2点とも動かなかったが、約30日間ではケース2点のほうが単品より先に、大きく動いた。紙製品でも同じ傾向だった
- 買う量はサイズをあと何か月使うかで決める。余らせるほうが値上げより確実な損
結局どうするか
メリーズの単品は、この約30日間まだ1円も上がっていません。いま買っても値上げ前の値段のままです。ただしケース(132枚)だけは9月に入って約19%上がり、その水準から戻っていません。まとめ買いを考えているなら、単品を積み増すほうが理屈に合います。
⚠ パンパースは、いったん上がった値段がもとの水準に戻っています。「上がったから急いで」と考える理由は、いまの当サイトのデータからは出てきません。必要なときに普通に買ってください。
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