この記事の結論
・ライオンが「クリニカ」「システマ」の歯磨き粉・歯ブラシなど159品目を値上げすると発表しました。幅は4〜25%、2026年10月1日出荷分からです(ライオン「一部製品の出荷価格改定に関するお知らせ」2026年7月7日)
・幅が4〜25%と広いことがこの発表の特徴です。「何%上がるか」は品目によって6倍ちがいます
・当サイトはクリニカの歯磨き粉を毎日記録しています。2026年8月14日〜23日の10日間、1円も動いていません
・だからこの記事は「10月1日の前の水準」の記録です。オーラルケア7点の値段を残しておきます。10月に測り直します
・追記(2026年10月8日):改定から1週間、クリニカはまだ1円も動いていません。同じ日に改定された洗剤側(部屋干しトップ)も同様でした
歯磨き粉も歯ブラシも単価が安いので、値上げされても気づきにくい商品です。1本20円上がっても、レジでは分かりません。
ですが毎日使うので、1年では効いてきます。そして今回の発表は幅が4〜25%と広いのが特徴です。
当サイトは楽天市場の実売価格を毎日取得しています。値上げが実施される前の水準を、ここに残しておきます。
発表されていること(ここは当サイトの調べではありません)
- ライオンが2026年7月7日に、「クリニカ」「システマ」の歯磨き粉・歯ブラシなど159品目の値上げを発表しました
- 値上げ幅は4〜25%
- 適用は2026年10月1日出荷分から
- サンスターも2026年4月1日着荷分から一部製品の価格改定を実施しています(同社お知らせ)
この159品目の内訳は、ライオン自身が発表文に載せています。ハミガキはクリニカ・システマ・NONIO・デントヘルス・デンター・デンターシステマ、ハブラシはクリニカ・システマハグキプラス・NONIO・ビトイーン・ライオンこどもです。
そして対象はオーラルケアだけではありません。同じ発表文にハンドソープの「キレイキレイ」、シャンプーの「オクト」、洗たく用洗剤の「NANOX」「トップ」、浴室用洗剤の「ルックプラス」「ルック」も並んでいます。つまり10月1日は、洗面所と洗濯機まわりの複数のカテゴリが同時に上がる日です。
「4〜25%」を平均だと思わないでください。これは幅です。ある品目は4%、別の品目は25%です。どの品目がどちらかは、発表からは分かりません。
だから「歯磨き粉が値上げされる」と聞いても、自分がいつも買っているものがいくら上がるかは分かりません。値札を見るしかありません。
いまの水準(10日間・オーラルケア7点)
分母を先に書きます。2026年8月14日から23日までの10日間、1日1回、楽天市場の最安値を記録したものです。
| 商品 | 10日間の動き | いまの実質価格 |
|---|---|---|
| クリニカ アドバンテージ ハミガキ 130g(ライオン) | 1円も動かず | 256円 |
| デンタルプロ ダブル 歯ブラシ | 1円も動かず | 146円 |
| 小林製薬 糸ようじ 60本 | 1円も動かず | 531円 |
| デンタルプロ 歯間ブラシ 15本 | 1円も動かず | 251円 |
| ブラウン オーラルB 替えブラシ EB60 4本 | 4.7%上がった | 2,555円 |
| リステリン トータルケアゼロプラス 1000mL | 1.1%上がった | 891円 |
| モンダミン プレミアムケア 1300mL | 0.4%上がった | 1,571円 |
値上げの対象として名前が挙がっているクリニカは、10日間まったく動いていません。10月1日出荷分からなので、当然といえば当然です。
動いた3点はいずれもライオン以外の製品です。そして幅は0.4〜4.7%で、発表された4〜25%とは関係のない動き方をしています。最安の店が入れ替わればこの程度は動きます。
同じ会社が、同じ日に、洗剤も上げる
ライオンの10月1日改定は、オーラルケアだけではありません。洗たく用洗剤のNANOX・トップも、同じ発表文の対象一覧に載っています。
つまり同じ会社の、同じ日の改定を、2つのカテゴリで同時に見られます。洗剤のほうの水準もすでに記録してあります。10月に両方を測れば、「同じ改定でもカテゴリによって出方が違うか」が分かります。
これまでカテゴリごとに測ってきた結果は、すでにばらついています。
「値上げが発表された=店の値札が上がる」ではありません。そこが一致するカテゴリと、しないカテゴリがあります。
追記(2026年10月8日):改定から1週間、クリニカも洗剤と同じく動いていない
10月1日出荷分から1週間がたった時点で、クリニカ アドバンテージ ハミガキ(id=70)を見直しました。直近30日間、価格は1種類のまま一度も変わっていません。いまの実質価格は256円で、8月時点の水準と同じです。
同じ発表・同じ会社・同じ10月1日の洗剤側(部屋干しトップ)も、1週間後の時点でまだ動いていませんでした(洗剤の記事に追記)。「同じ改定を2カテゴリで比べる」という当初の目的どおり、両方とも同じ答え(まだ反映されていない)になりました。オーラルケアと洗剤で出方が分かれる、という仮説はいまのところ支持されません。
⚠ ただし1週間は短い期間です。トイレットペーパーでは改定から3週間以上たってようやく単品1点が動き、しかもその1点も店の入れ替わりと切り分けられませんでした。ライオンの2品目についても、同じか、それ以上のラグがあると考えるのが妥当です。この記事は測り続けます。
10月の前にやっておくといいこと
買いだめではありません。いま使っているものの「1本が何ヶ月もつか」を1度だけ数えることです。
歯磨き粉は1本で何ヶ月もつかで出したとおり、棚の「1本」には90gと155gが混ざっていて、中身は1.7倍ちがいます。1日2gなら90gは約1.5か月、155gは約2.6か月です。
年に何本使うかが分かれば、4%と25%の違いが自分にとっていくらなのかを計算できます。それが分からないまま「値上げされる」と聞いても、動きようがありません。
歯ブラシとの合計でいくらかは歯磨き粉と歯ブラシは1日あたりほぼ同じにあります。効くのは値段より交換頻度でした。
まとめ
- ライオンがクリニカ・システマなど159品目を4〜25%値上げ。10月1日出荷分から
- 「4〜25%」は幅。品目によって6倍ちがう。自分の使うものがどちらかは発表からは分からない
- クリニカは8月14日〜23日の10日間、1円も動いていない
- 動いた3点はライオン以外で、幅も0.4〜4.7%。発表とは関係のない動き方
- 同じ日に洗剤も上がる。同じ改定を2カテゴリで比べられる
- いまやるべきは買いだめではなく、1本が何ヶ月もつかを数えること
結局どうするか
歯磨き粉は買いだめに向きます。使用期限が長く、置き場所も取りません。10月1日より前に、いつも使っているものを2〜3本だけ買っておくのは合理的です。ただし4%の品目なら、その手間に見合いません。
替えブラシは逆です。すでに4.7%動いていて、値上げの対象メーカーでもありません。必要になってから買えば足ります。
⚠ ただしこの4.7%は、そのまま読んではいけない数字でした。あとで調べたところ、この替えブラシはその価格帯で出しているのが1店だけで、同じ型番を大手ドラッグストア3社が並べている価格は、その6割ほど高い帯でした(2026年8月27日に確認、2026年10月8日に再計算)。
出品が1店しかない商品では、動いたのは市場ではなくその1店です。10日間で動いたのが替えブラシだけだったことを「値上げの兆候」と読むのは、この分母では無理があります。ここは「1店の値付けが動いた」までにしておきます。
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