この記事の結論
・コンタクト洗浄液は1mlあたり約1.8円。1日10ml使うとすると1日約18円、年間約6,500円です
・ただしこの「1日10ml」はメーカーの数字ではありません。アルコンは「たらし」「20秒以上すすぐ」「ケースに満たす」としか書いておらず、mLを示していません(2026年8月26日に確認。2026年9月6日に製品ページの「正しい使い方」とよくあるご質問も当たり直しましたが、量として書かれているのはこすり洗いの「1〜2滴」だけで、すすぎと保存は「20秒間以上十分にすすぐ」「レンズケースに本剤を満たし」という書き方のままでした)
・だから費用は使い方で4倍動きます(1日4mlなら年約2,600円、15mlなら約9,800円)。どれを買うかより、どう使うかのほうが効きます
・アルコンが勧める開封後の期限は1か月です(2026年8月28日に確認)。1日12ml以上使う人でなければ、360mlの1本ですら1か月で使い切れません。この記事は最初「3か月程度」と書いていました。訂正します
・ケア用品は「レンズ代の一部」です。レンズ本体と合わせた総額で考えてください
コンタクトレンズを使っていると、レンズ本体とは別に洗浄液を買い続けることになります。1本の値段は千円台なので気にしにくいのですが、毎日使うので年間では確実に効いてきます。
この記事では、当サイトが毎日価格を記録している1点を掘り下げて、洗浄液に年いくらかかっているのかを出します。
オプティフリープラス 360ml×2本
ソフトレンズ用のマルチパーパスソリューションです。洗浄・すすぎ・消毒・保存・タンパク除去を1本でまかなうタイプで、いわゆる「これ一本」の製品にあたります。
この商品を追跡登録するとき、ほとんどの出品が2本パック(ダブルパック)でした。単品売りが少なく、まとめ売りが標準になっているカテゴリです。「1本いくら」という比較がそもそも成立しにくい構造になっています。
また同じ「オプティフリー」でも「プラス」と「ピュアモイスト」など複数のシリーズがあり、価格も中身も違います。名前が近いので、注文前に確認してください。
1mlあたり・1日あたりに直すと
| 商品 | 総量 | 実質価格 | 1mlあたり |
|---|---|---|---|
| オプティフリープラス 360ml×2本 | 720ml | 1,287円 | 約1.79円 |
この表の価格と1mlあたりは、当サイトが毎日取得している価格から自動で計算しています。以下の文章は2026年10月11日時点の数字をもとに書いています。
1日に使う量は、こすり洗い・すすぎ・レンズケースを満たす保存液・装用前のすすぎを合わせた量になります。
ここで正直に書いておきます。この「1日◯ml」は、メーカーが示している数字ではありません。アルコンの「正しい使い方」を読むと、量の表現はこうなっています(2026年8月26日に確認)。
「はずしたレンズを手のひらの上にのせ、オプティ・フリープラスをたらし、レンズの両面を各々20秒ほど指でこすり洗いします」
「オプティ・フリープラスでレンズの両面を20秒以上十分にすすぎます」
「レンズケースにオプティ・フリープラスを満たし、レンズをいれ…」
「たらし」「20秒以上すすぐ」「満たす」。mLも滴数も、どこにも書かれていません。つまり1回の量を決めているのは、量の指定ではなく「すすぎの秒数」と「レンズケースの大きさ」です。時間と容器で決まるものを、当サイトが勝手にmLに直しているだけです。
だから下の表は「もし1日◯ml使うなら」の表として読んでください。販売店の解説では1日4ml程度としているものもあり、幅は倍以上あります。
| 1日に使う量 | 720mlで何日 | 1日あたり | 年間 |
|---|---|---|---|
| 4ml(すすぎを短く/ケースが小さい) | 180日 | 約7円 | 約2,610円 |
| 8ml | 90日 | 約14円 | 約5,220円 |
| 10ml | 72日 | 約18円 | 約6,524円 |
| 15ml(多めに使う) | 48日 | 約27円 | 約9,787円 |
年間2,600円から1万円。レンズ本体とは別にこれだけかかっています。1本の価格を見ているだけでは、この規模感は出てきません。
この幅の広さこそが、この商品のいちばん重要な事実です。洗浄液はどれを買うかより、どう使うかで費用が4倍動きます。安い洗浄液を探すより、自分が1本を何日でなくしているかを1度数えるほうが、はるかに大きい差になります。
数え方は簡単です。新しい1本を開けた日をメモして、なくなった日を見ます。360mlをその日数で割れば、自分の1日あたりが出ます。他人の平均より確実です。
大容量が得とは限らない理由
当サイトはこれまで「大容量ほど単価が下がる」ケースを何度も見てきました。しかしこの商品には、容量を増やせない事情があります。
開封後の使用期限です。アルコンは自社のよくあるご質問でこう書いています(2026年8月28日に確認)。
開封後の使用期限は保存状況等によっても異なりますが、適切な使用や保管状況下であれば開封してから1か月以内に使い切ることをお勧めしています。
アルコン よくあるご質問
訂正します。この記事は最初、ここに「製品によっては3か月程度」と書いていました。メーカーの数字ではありませんでした。実際は1か月です。
1か月で見ると、話が変わります。上の表を「1本360mlを何日でなくすか」に読み替えると、こうなります。
| 1日に使う量 | 1本360mlが何日 | 1か月(30日)で使い切れるか |
|---|---|---|
| 4ml | 90日 | 使い切れない(3分の1しか減らない) |
| 8ml | 45日 | 使い切れない |
| 10ml | 36日 | 惜しいが届かない |
| 12ml | 30日 | ちょうど |
| 15ml | 24日 | 使い切れる |
つまり「2本パックが期限にちょうど収まる」のではありません。360mlの1本ですら、1日12ml以上使う人でなければ1か月では使い切れません。当サイトが目安に置いている1日10mlでも届きません。
⚠ これは「1か月で捨てなさい」という意味ではありません。アルコンの書き方は「お勧めしています」で、期限切れの扱いではありません。ですが、まとめ買いの上限を決めるのはこの1か月です。4本パックや6本パックは、開けていない本数を増やしているだけで、使い切る速さは1本目と変わりません。
だから、この商品で単価を下げたいなら見るのは容量ではなく本数です。未開封のまま保管できる本数を増やすことにはメリットがありますが、1本を大きくしても使い切る前に1か月が来ます。
同じ制約は日焼け止めにもありました。開封後に劣化する商品では、大容量の単価メリットは「使いきれる範囲まで」です。
ケア用品は「レンズ代の一部」として見る
もうひとつ、この商品を単体で比べると見落とすことがあります。洗浄液が必要かどうかは、使っているレンズで決まります。
- 2週間・1か月交換タイプ — 毎日のケアが必要です。洗浄液代が上に書いた金額でかかります
- 1日使い捨てタイプ — ケア用品は基本的に不要です。そのぶんレンズ本体が高くなります
つまり「洗浄液を安く買う」より前に、「洗浄液が要らない選択肢」があります。どちらが安いかはレンズ本体の価格次第で、当サイトはレンズ本体を追跡していません(度数ごとに商品が分かれ、価格比較の対象として扱えないためです)。
ただし年間6,500円という洗浄液代を、レンズ本体の価格差と並べて考えることはできます。詰め替えと大容量は実質単価で考えるで書いたとおり、比べる範囲を狭く取りすぎると、判断そのものを間違えます。
なお当サイトは医療や視力矯正の専門サイトではありません。レンズの種類やケア方法は、必ず眼科の指示に従ってください。費用を理由にケアの手順を省くことは、当サイトは推奨しません。
買う前に確認する4つ
- シリーズ名。「プラス」「ピュアモイスト」など複数あります。中身が違います
- 本数。2本パックが標準です。mlあたりで割って比べてください
- 開封後の使用期限。アルコンは開封から1か月以内を勧めています。まとめ買いの上限を決めるのはここです
- レンズの種類。1日使い捨てならケア用品自体が不要です
まとめ
- 1mlあたり約1.79円(毎日更新)
- 1日10mlなら1日約18円、年間約6,500円(10月11日時点)
- アルコンが勧める開封後の期限は1か月。1日12ml以上使う人でなければ、360mlの1本を1か月で使い切れない
- 単品売りが少なく、2本パックが標準
- 1日使い捨てレンズならケア用品自体が不要。総額で比べてください
結局どれを買うか
2週間・1か月交換タイプのレンズを使っているなら、これ一本タイプの2本パックが標準的な選択です。単品売りが少なく、mlあたりも下がります。ただし「期限にちょうど収まるから2本」ではありません。2本目は未開封で置いておくぶんで、開封後の1か月という目安は1本目にも2本目にも同じようにかかります。
4本以上のまとめ買いも、置き場所があるなら止める理由はありません。期限が動くのは開けてからです。気にするべきなのは本数ではなく、1本を何日でなくしているかのほうです。
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