この記事の結論
・プチプラにも値上げは来ています。ロート製薬が38品目を、2026年4月出荷分から出荷価格で+10%程度引き上げると公表しています(2026年1月15日付・原文で確認)
・ただし38品目のうち37品目は肌ラボで、メラノCCは「ディープクリア酵素洗顔」の1品だけです。「肌ラボ・メラノCCの38品」と読むと広く対象に見えますが、実際は37対1です
・そして当サイトの記録では、2ブランドの動き方が正反対でした。2026年8月14日〜23日の10日間で、メラノCCの美容液は55.6%上がり、肌ラボの化粧水は1円も動きませんでした
・並びが逆です。改定の対象に入っている肌ラボが動かず、対象に入っていないメラノCCの美容液が上がりました。だから55.6%は値上げではありません。安い店が売り切れただけで、記録上はこうなります
・「値上がりした」と感じたら、同じカテゴリの他の商品も見てください。1点だけ動いているなら、それは値上げではなく店の話です
「あのプチプラコスメ、前はもっと安かったのに」。レジや商品ページで、そう感じることが増えました。
調べると出てくるのは値上げブランドの一覧です。「では、いま実際にいくらなのか。本当に上がったのか」を測ったものは見つかりません。
当サイトは楽天市場の実売価格を毎日取得しています。スキンケア・コスメ15点の10日間を、そのまま出します。
発表されていること(2026年9月3日に原文で確認しました)
⚠この記事は最初、この節を「伝えられていること(当サイトの調べではありません)」として書いていました。報道で読んだ「肌ラボ・メラノCCの計38品を約10%」をそのまま引いていたためです。2026年9月3日にロート製薬の発表を原文で読んだところ、この書き方では大事なところが落ちていたので、書き直します。
| 項目 | 発表の内容 |
|---|---|
| 掲載日 | 2026年1月15日 |
| 対象製品 | 38品目 |
| 実施日 | 2026年4月出荷分より順次(出荷数により時期がずれこむ可能性がある、と明記されています) |
| 改定率 | 現行より+10%程度(出荷価格ベースで) |
| 店頭価格 | 「ご販売店様により異なります」と明記 |
そして、38品目の中身がここでは決定的でした。1番から37番までが肌ラボ(極潤・白潤のシリーズ)で、メラノCCは38番の1品だけ。しかもそれは「メラノCC ディープクリア酵素洗顔」です。
⚠つまり、当サイトが追跡している「メラノCC 薬用しみ集中対策美容液」は、この改定の対象に入っていません。いっぽう「肌ラボ 極潤ヒアルロン液 つめかえ用」は2番として入っています。
「肌ラボ・メラノCCの38品」という言い方は間違いではありませんが、そう読むと「メラノCCも広く対象になった」と受け取れます。実際は37対1です。
対象に入っているほうが動かず、入っていないほうが55%上がった
| ロート製薬の2ブランド | 改定の対象か | 10日間の動き | いまの実質価格 |
|---|---|---|---|
| メラノCC 薬用しみ集中対策美容液 20mL | ⚠ 入っていない | 55.6%上がった(4段階に動き、上がったまま) | 919円 |
| 肌ラボ 極潤 ヒアルロン液 詰め替え 170mL | 入っている(38品目の2番) | 1円も動かず | 655円 |
並びが逆です。値上げの対象になっているほうが1円も動かず、対象になっていないほうが55.6%上がりました。
発表された改定幅は約10%です。55.6%ではありません。そのうえその商品は対象ですらありません。つまり、この55.6%は値上げの姿ではありません。
当サイトが記録しているのは「その日いちばん安い店の値段」です。いちばん安く出していた店が在庫を切らせば、値札が1円も変わっていなくても、記録上は大きな値上がりになります。この構造は同じ商品なのに値段が違う理由に書きました。
4月の改定は、8月にはとっくに値札へ乗っています。いま見えている動きは、その後の店ごとの出入りです。
カテゴリ全体を見ると、もっとはっきりする
分母を書きます。2026年8月14日から23日までの10日間、1日1回、楽天市場の最安値を記録したものです。
| 10日間で | 点数 | 中身 |
|---|---|---|
| 上がった | 3点 | メラノCC美容液/ビオレUV/ビオレ さらさらパウダーシート |
| 下がった | 2点 | ニベアクリーム大缶/エージーデオ24 |
| 1円も動かなかった | 10点 | ハトムギ化粧水/極潤/パーフェクトオイル/アネッサ/洗顔専科 ほか |
上がったものと下がったものが両方あります。業界全体が一斉に値上げしているなら、こうはなりません。
それでも15点のうち5点が動いた(約33%)のは、多いほうです。当サイトが追跡している165点全体では、この10日間で動いたのは29点(約18%)でした。コスメ・スキンケアは、日用品のなかでも値段がよく動くカテゴリです。
動いた5点のうち3点は、日焼け止め・汗ふきシート・制汗スプレーでした。季節が終わりに向かう時期です。ただし当サイトはまだ10日ぶんしか持っていないので、季節が理由だとは書けません。そう見えるという以上のことは言えません。
「値上がりした」と思ったときの確かめ方
- 同じメーカーの別の商品を見る。片方だけ動いているなら、値上げではありません
- 上がり幅が発表された改定幅と合っているか見る。10%の発表で50%上がっていたら、それは店の話です
- 数日おいてもう一度見る。値上げなら戻りません。戻るなら店の入れ替わりです
この3つは、どの日用品にも使えます。洗剤でもコーヒーでも同じ形が出ました。逆におむつでは、報じられた4〜6%とパンパースの実売6.0%がほぼ一致しています。ずれることもあれば、一致することもあります。だから1点だけ見て決められません。
買い方でできること
値上げそのものは避けられません。避けられるのは、値上げと関係のない部分の損です。
- 容量あたりで比べる。同じブランドでも本体と詰め替えで1mLあたりが変わります(スキンケアの単価比較)
- 1本が何ヶ月もつかを知る。年に何本要るかが決まれば、10%の意味も計算できます(化粧水/クレンジング)
- 1点の値段だけを見ない。最安店は毎日入れ替わります
まとめ
- プチプラにも値上げは来ている。ロート製薬が38品目を2026年4月出荷分から出荷価格で+10%程度(2026年1月15日発表・原文で確認)。ただし37品目が肌ラボで、メラノCCは酵素洗顔1品だけ
- だが10日間の記録では、メラノCCが55.6%上がり、肌ラボは1円も動かなかった
- 同じメーカーの2ブランドで動き方が正反対なら、それは値上げではない。しかも上がったほうは、発表の対象製品リストに載っていなかった
- コスメ15点中5点が動いた(33%)。追跡165点全体の18%より多い。値段がよく動くカテゴリ
- 上がったものも下がったものもある。一斉の値上げの形ではない
結局どうするか
いま高く見えている商品は、数日おいてもう一度見てください。コスメは動きやすいカテゴリです。1点の値段だけで「値上がりした」と判断すると、たまたま安い店が抜けた日を見ているだけということがあります。
毎日使う定番は、動きにくいものが多いです。10日間まったく動かなかった10点は、いずれも詰め替えや大容量の定番でした。ここを軸にすると、値段に振り回されずに済みます。
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