この記事の結論
・ペットボトル飲料は、2026年11月1日出荷分からサントリー・アサヒ飲料・伊藤園の3社が同じ日に値上げします。3社とも自社のリリースで発表ずみです(2026年9月14日に原文を確認)
・改定率はサントリーがペットボトル5〜12%・缶9〜19%、アサヒ飲料が約4〜16%、伊藤園が麦茶飲料・コーヒー飲料27品で3.7〜12.5%。3社とも「メーカー希望小売価格」の改定で、店の売値の話ではありません
・⚠ 3社とも、リリースに銘柄の名前をほとんど書いていません。サントリーは「ペットボトル・缶など」、アサヒ飲料は「三ツ矢・カルピス・ワンダなど(一部商品除く)」、伊藤園は「麦茶飲料・コーヒー飲料」まで。天然水・ウィルキンソン・伊右衛門が対象かどうかは、発表からは確定できません
・去年(2025年10月1日)の改定に続いて、13か月で2回目です。去年のアサヒ飲料のリリースは「ウィルキンソン」「十六茶」「おいしい水」を名指ししていましたが、今年は名指しが消えています
・当サイトは対象になりうる5点(天然水2L・天然水550mL・ウィルキンソン・伊右衛門・健康ミネラルむぎ茶)を8月中旬から毎日記録しています。改定日をまたいで実売がどう動くかは、11月に同じページで書き足します
「お茶 値上げ いつから」「炭酸水 値上げ」で検索すると、出てくるのは去年の10月の話がほとんどです。2025年10月1日にサントリーとアサヒ飲料が上げたときの記事が、いまも上位に並んでいます。ですが、次の改定はもう発表されています。2026年11月1日、しかも3社が同じ日です。
この記事は、当サイトが追跡している飲料5点のメーカー3社について「メーカー自身が発表していること」だけを切り分けます。そして毎日記録している楽天の最安値を、改定日の前から残しておきます。⚠ キリンビバレッジやコカ・コーラなど、当サイトが追跡していないメーカーは扱いません。
3社の発表を、書いてある範囲で分ける
| メーカー | 当サイトが追跡している銘柄 | 2026年11月1日の改定 | リリースに書いてある対象 |
|---|---|---|---|
| サントリービバレッジ&フード | 天然水(2L・550mL)・伊右衛門 | 11月1日出荷分から。希望小売価格をペットボトル5〜12%・缶9〜19% | ⚠ 「ペットボトル・缶など」だけ。銘柄の名前は1つも無い(2026年6月18日発表) |
| アサヒ飲料 | ウィルキンソン タンサン | 11月1日出荷分から。希望小売価格を約4〜16% | ⚠ 「三ツ矢」「カルピス」「ワンダ」など、「※一部商品除く」。ウィルキンソンの名前は無い(2026年7月1日発表) |
| 伊藤園 | 健康ミネラルむぎ茶 | 11月1日から。麦茶飲料・コーヒー飲料のペットボトル・缶 計27品、希望小売価格を3.7〜12.5% | 「麦茶飲料」まで。27品の内訳は書かれていない(2026年7月15日発表) |
3社に共通しているのは、上げるのが「メーカー希望小売価格」だということです。店が客に売る値段ではありません。楽天で買うときの値段は店が決めていて、希望小売価格よりずっと安い値段で売られている商品がほとんどです。だから「5〜12%上がる」を、いま自分が払っている金額の5〜12%と読むのは早すぎます。
もう1つ共通しているのは、リリースが銘柄をほとんど書いていないことです。この記事が「天然水は対象です」「ウィルキンソンは対象です」と書けないのはそのためです。「対象外」とも書けません。言えるのは「2026年9月14日時点で、3社の発表に銘柄の名前は無い」までです。
発表されていること(ここは当サイトの調べではありません)
サントリービバレッジ&フード — 容器の種類ごとの改定率だけ
- 2026年6月18日に発表。実施日は2026年11月1日(日)出荷分から
- 対象商品は「ペットボトル・缶など」
- 主な容器のメーカー希望小売価格改定率はペットボトル 5〜12%アップ、缶 9〜19%アップ など
- ⚠ リリースは本文もPDF版も1ページで、銘柄名も品目数も書かれていません
出典:サントリービバレッジ&フード「国内一部商品の価格改定について」(2026年6月18日・No.SBF1709)
アサヒ飲料 — 名指しは3ブランドで、末尾に「一部商品除く」
- 2026年7月1日に発表。実施日は11月1日以降の出荷分から
- 品種はPETボトル・ボトル缶・缶・コンク・紙パック・パウチ、対象商品は「三ツ矢」「カルピス」「ワンダ」など
- 改定率はメーカー希望小売価格を約4〜16%引き上げ
- ⚠ 見出しに「※一部商品除く」が付いています。ウィルキンソンは名指しされていないので、「など」に含まれるのか「一部商品」として除かれるのかは、この発表からは分かりません
出典:アサヒ飲料「商品の価格改定に関するお知らせ」(2026年7月1日)
伊藤園 — 今年は3回目。11月1日は麦茶飲料とコーヒー飲料
- 2026年7月15日に発表。改定日は2026年11月1日(日)
- 対象は麦茶飲料・コーヒー飲料のペットボトル製品、缶製品 計27品。改定率はメーカー希望小売価格を+3.7〜12.5%
- 伊藤園は2026年にこれで3回目の改定です。3月1日に緑茶飲料71品(希望小売価格+5.0〜25.0%)と緑茶リーフ26品・野菜果実飲料41品、7月1日に麦茶リーフ製品(出荷価格+7.1〜30.6%・希望小売価格+5.0〜6.8%)を改定ずみです
- ⚠ 27品の内訳は書かれていません。健康ミネラルむぎ茶の2Lが入っているかは、発表からは分かりません。ただし「麦茶飲料のペットボトル」という枠には正面から当たります
出典:伊藤園「製品の価格改定に関するお知らせ」(2026年7月15日)・同「緑茶製品および野菜・果実飲料製品の価格改定に関するお知らせ」(2025年12月4日)・同「麦茶リーフ製品の価格改定に関するお知らせ」(2026年3月31日)
「お茶の値上げ」と一口に言っても、緑茶と麦茶で日付が違います。伊藤園の緑茶飲料は3月1日に上がっていて、麦茶飲料は11月1日です。「お〜いお茶が上がった」というニュースを見て麦茶も上がったと思うと、8か月ずれます。
去年の10月1日に続いて、13か月で2回目
サントリーとアサヒ飲料は、2025年10月1日出荷分でも改定しています。そのときの発表と今回を並べると、書き方が変わっています。
| 2025年10月1日(実施ずみ) | 2026年11月1日(今回) | |
|---|---|---|
| サントリー | ペットボトル 6〜25%・缶 10〜24% 対象「ペットボトル・缶・瓶など」 | ペットボトル 5〜12%・缶 9〜19% 対象「ペットボトル・缶など」 |
| アサヒ飲料 | 約4〜25% 「三ツ矢」「カルピス」「ウィルキンソン」「ワンダ」「十六茶」「おいしい水」など | 約4〜16% ⚠ 「三ツ矢」「カルピス」「ワンダ」など |
出典:サントリー食品インターナショナル「国内商品の価格改定について」(2025年4月24日・No.SBF1576)・アサヒ飲料「商品の価格改定に関するお知らせ」(2025年5月22日)
幅は去年より小さくなっています。サントリーのペットボトルは上限25%から12%へ、アサヒ飲料は上限25%から16%へ。そしてアサヒ飲料は、去年は名指ししていたウィルキンソン・十六茶・おいしい水を、今年は書いていません。「書いていない=対象外」とは読めませんが、去年の発表を見て「ウィルキンソンも上がる」と書いている情報があったら、それは去年の話です。
いま記録している飲料5点
分母を先に書きます。天然水の2点とウィルキンソンは2026年8月14日から、むぎ茶と伊右衛門は2026年8月18日から、1日1回、楽天市場の最安値を記録しています。改定日の2か月半前から「前」を取っている形です。これまで当サイトが測ってきた値上げは、どれも記録を始めたのが改定日の直前か直後でした。値上げが店頭に出る時期で書いたとおり、前後を両方きれいに測れるのはこの11月1日が初めてです。
| 銘柄 | メーカー | 11月1日の改定 | いまの実質価格 | 1Lあたり |
|---|---|---|---|---|
| サントリー 天然水 2L×6本 | サントリー | 「ペットボトル」なので当たりうる | 674円 | 約56円 |
| サントリー 天然水 ラベルレス 550mL×24本 | サントリー | 同上 | 2,300円 | 約174円 |
| サントリー 伊右衛門 緑茶 2L×6本 | サントリー | 同上 | 1,090円 | 約91円 |
| ウィルキンソン タンサン ラベルレス 500mL×24本 | アサヒ飲料 | ⚠ 名指し無し・「一部商品除く」 | 1,733円 | 約144円 |
| 伊藤園 健康ミネラルむぎ茶 2L×6本 | 伊藤園 | 「麦茶飲料のペットボトル」に当たる。27品の内訳は未公表 | 880円 | 約73円 |
「いまの実質価格」は楽天市場の最安値からポイント還元を引いた金額で、毎日更新されます。この表は11月1日を過ぎても自動で動くので、改定後の値段はこの表で見られます。
改定の前に、実売はどう動いているか
2026年9月14日までの記録です。楽天の最安値(表示価格)の動きを、点の数(記録した日数)と一緒に書きます。
| 銘柄 | 記録した日数 | 動き | 読み方 |
|---|---|---|---|
| ウィルキンソン タンサン 500mL×24本 | 31日 | 1円も動かず(最安値の段が1つだけ) | 改定の発表から2か月、値段が変わる気配は無い |
| 伊右衛門 緑茶 2L×6本 | 28日 | 1円も動かず | 同上 |
| 健康ミネラルむぎ茶 2L×6本 | 28日 | 一時的に14%高い値段を記録し、もとに戻った | 最安店が入れ替わっただけの形。上がったとは読まない |
| 天然水 2L×6本 | 32日 | 2つの値段を行き来している(開きは13%) | 2店が交互に最安になっている形。上がっても下がってもいない |
| 天然水 ラベルレス 550mL×24本 | 31日 | 8月中旬に3割上がり、そのまま戻っていない(9月14日は30日前より30%高い) | ⚠ 改定の発表から2か月後・実施の2か月半前の動きなので、11月1日の改定とは関係ない。この期間の最安の出品は2店が入れ替わっていて、店の入れ替わりでも同じ形になる。理由は当サイトには分からない |
5点のうち4点は、発表から2か月たっても動いていません。これは去年の改定でもトイレットペーパーでも見た形で、大王製紙の15%以上の改定のあとでも、単品は改定日を過ぎて1円も動きませんでした。「発表があった」と「棚が動く」は別の出来事です。
唯一動いた天然水550mLは、動いた時期が改定とずれています。発表が6月18日、実施が11月1日で、上がったのは8月中旬です。値上げの発表を見た店が先に上げたのか、たまたま安い店が棚から消えたのかは、記録からは分かりません。断定はしません。分かっているのは「同じ天然水でも2Lは動かず、550mLだけが3割動いた」という事実だけです。
⚠ 最安値のうち2点は「1店だけの値段」です
ここは正直に書いておきます。当サイトは「その日いちばん安い出品」を記録しています。その値段で売っている店が何店あるかを数えると、5点で差があります。
| 銘柄 | 最安値と同じ帯(1.15倍以内)にいる店の数 | 棚の中央の値段との開き |
|---|---|---|
| 天然水 ラベルレス 550mL×24本 | 4店 | 1.3倍ほど |
| 健康ミネラルむぎ茶 2L×6本 | 3店 | 1.7倍ほど |
| 天然水 2L×6本 | 2店 | 1.7倍ほど |
| ⚠ ウィルキンソン タンサン 500mL×24本 | 1店だけ | 1.7倍ほど |
| ⚠ 伊右衛門 緑茶 2L×6本 | 1店だけ | 1.7倍ほど |
(2026年9月14日、楽天の検索結果30件から数えたもの。ケース売りを除くため、最安の2.5倍までの出品で中央値を取っています)
ウィルキンソンと伊右衛門の最安値は、1店だけが出している値段です。ほかの店はその1.7倍ほどで並んでいます。だから11月1日のあとにこの2点が動いても、それは「市場が上がった」ではなく「その1店が値札を書き換えた」かもしれません。逆に、その1店が改定を載せなければ、当サイトの記録は「動かず」のまま、棚の値段だけが上がることもありえます。11月に書き足すときは、この2点については最安値だけでなく棚の中央の値段も見ます。
天然水550mLとむぎ茶は、同じ帯に3〜4店います。こちらが動けば、市場が動いたと読んでよい材料です。
値上げの前にやっておくといいこと
飲料は、値上げ幅より先に見るところが2つあります。
1つめは、容量の差のほうが改定率より大きいことです。水と炭酸水の箱買いは1Lあたりいくらかで確かめたとおり、同じ天然水でも2Lと550mLでは1Lあたりが3倍前後ちがいます(2026年9月14日のレンダリングで3.4倍。日々動くので上の表で確かめてください)。上の表の「1Lあたり」の列を見比べてください。希望小売価格が5〜12%上がる話より、どの容量を箱で買うかのほうが桁で効きます。持ち歩く分だけ小さいボトルにして、家で飲む分は2Lにする。それだけで改定率を打ち消して余ります。
2つめは、買い置きは賞味期限の範囲で、ということです。ペットボトル飲料には賞味期限があり、箱に印字されています。希望小売価格ベースで5〜12%の話ですから、1箱あたりの差は限られます。期限内に飲み切れる箱数を超えて買う理由にはなりません。日用品は開封後いつまで使えるかで書いた考え方と同じで、買い置きの上限を決めるのは値段ではなく期限です。
そしてもう1つ。楽天で買う人にとって、11月1日は「希望小売価格が上がる日」であって「楽天の値段が上がる日」ではありません。店がいつ、どれだけ載せるかは店ごとに違います。値上げが店頭に出る時期で9カテゴリを突き合わせたとき、発表どおりに動いたのは1点だけでした。上の表が動くかどうかを、11月に入ってから見てください。
まとめ
- 2026年11月1日出荷分から、サントリー・アサヒ飲料・伊藤園の3社が同じ日にペットボトル飲料を値上げする(3社とも原文で確認)
- 改定率はサントリーがペットボトル5〜12%・缶9〜19%、アサヒ飲料が約4〜16%、伊藤園が麦茶飲料・コーヒー飲料27品で3.7〜12.5%。3社とも希望小売価格の改定
- ⚠ 3社とも銘柄の名前をほとんど書いていない。天然水・ウィルキンソン・伊右衛門・健康ミネラルむぎ茶が対象かは、発表からは確定できない
- 去年10月1日に続いて13か月で2回目。幅は去年より小さく、アサヒ飲料は去年名指ししたウィルキンソンを今年は書いていない
- 伊藤園の緑茶飲料は3月1日に改定ずみ。「お茶の値上げ」は緑茶と麦茶で日付が8か月ちがう
- 当サイトの5点は、発表から2か月たっても4点が動いていない。動いた天然水550mLは、動いた時期が改定とずれている
- ⚠ ウィルキンソンと伊右衛門の最安値は1店だけの値段。11月に動いても市場とは限らない
- 改定率より、2Lと550mLの容量差(1Lあたり3倍前後)のほうが大きい
結局どうするか
家で飲む水とお茶は、2Lの箱買いにしておけば、改定率の話はほぼ消えます。上の「1Lあたり」の列で、2Lと550mLの差を見てください。改定率はそれより小さい数字です。
麦茶を箱で買っている人は、11月1日の伊藤園の改定が「麦茶飲料のペットボトル」を正面から指しています。ただし27品の内訳は出ていません。賞味期限内に飲み切れる箱数までなら、10月中に買っておく意味はあります。それを超える分は、動くかどうかを上の表で見てからで足ります。
炭酸水は、いま慌てる理由がありません。アサヒ飲料の発表はウィルキンソンを名指ししておらず、当サイトの記録も31日間1円も動いていません。そもそも当サイトの最安値は1店の値段です。11月に入ってから、その店と棚の両方を見て書き足します。
この5点は今後も毎日記録します。11月1日をまたいで何が動き、何が動かなかったかは、この記事に書き足します。
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