この記事の結論
・明治ほほえみの大缶は、800gから780gになりました。明治のニュースリリースに「明治ほほえみ 780g」「3,601円(税込)」「2025年11月25日発売」と書かれています
・黙って減らされたわけではありません。ビフィズス菌を配合した中身の切り替えと同時で、リリースは公開されています。それでも棚に並んだ缶を見ただけでは気づけません
・当サイトにとって重要なのは、20g減ると1缶で作れる量が約150ml減ることです。1回200mlなら1回分弱にあたります
・そのせいで「1日200mlなら大缶は1か月で使い切れる」という目安が、780gではぎりぎり届かなくなります(約193ml/日)
・⚠ ただし「内容量が減った=高くなった」ではありません。2026年8月25日に楽天で見たときは、旧規格の800gのほうが高く出ていました
・そして当サイト自身が、9か月前に切り替わった800gだけを記録し続けていました。この記事はその訂正でもあります
「値段は同じなのに中身が減っている」という話は、日用品でいちばんよく聞くものの一つです。当サイトはこれまで、この話題に答えを持っていませんでした。価格は毎日記録していても、内容量の履歴を残していなかったからです。
今回、はっきり確認できた例が2つ出ました。粉ミルクと、固形石けんです。この記事では粉ミルクを詳しく見て、石けんのほうは後半に置きます。値上げ幅まで書けるのは石けんのほうです。
明治のリリースに、内容量が書いてある
明治は2025年9月と11月に、ほほえみのリニューアルを発表しています。乳児用調製粉乳としては日本で初めてビフィズス菌を配合したもので、2025年11月25日発売です。
そのリリースの商品情報に、内容量が書かれています。
明治ほほえみ 780g 3,601円(税込) 2025年11月25日発売
それまでの大缶は800gでした。明治の商品情報ページには、いまも「明治ほほえみ 800g(大缶)」と「明治ほほえみ 780g(大缶)」の両方が残っています。
| 時期 | 何があったか | 内容量 |
|---|---|---|
| 2024年9月 | 容器の形と包材を変えるリニューアル。明治は「容量そのまま!」と明記 | 800g |
| 2025年11月25日 | ビフィズス菌配合への切り替え | 780g |
2024年の変更では、明治自身が「容量そのまま」と書いています。減ったのは2025年11月のほうです。同じ「リニューアル」でも中身が違います。
これは「ステルス」ではない。それでも気づけない
内容量が減った話には、たいてい「こっそり」という言葉が付きます。今回はあてはまりません。明治はニュースリリースを出し、そこに780gと書き、価格も書いています。隠していません。
⚠ それでも、買う側が気づける場面はほとんどありません。
- 缶の見た目が変わっていません。並べて比べないと分かりません
- 通販の商品名には「800g」と書かれたままの出品が残っています。検索するときも「ほほえみ 800g」と打つ人のほうが多いはずです
- リリースの主役はビフィズス菌です。内容量は商品情報欄に並んでいるだけで、見出しにはなっていません
だから「発表されている」ことと「気づける」ことは別です。当サイトは同じ商品の値段がなぜ違うのかを追ってきましたが、値段ではなく中身のほうが動いていた場合、価格を見ているだけでは永久に気づけません。
20g減ると、1缶で作れる量が約150ml減る
当サイトが出せるのは、この20gが何に効くかです。明治ほほえみは、専用スプーンすりきり1杯が約2.7gで、できあがり20ml。100mlを作るのに約13.5g使います。
| 規格 | 内容量 | 作れるミルク | 1回200mlで何回分 |
|---|---|---|---|
| 旧 | 800g | 約5,930ml | 約29回 |
| 現行 | 780g | 約5,780ml | 約28回 |
差は約150ml。1回200mlなら1回分弱です。「たった20g」に見えても、ミルクにすると150mlぶんです。
そしてもう一つ、目安がずれます。粉ミルクの大缶は1か月で使い切れるかで書いたとおり、缶を1か月で使い切れるかどうかは「できあがり量 ÷ 30日」で決まります。
- 800g:5,930 ÷ 30 = 約198ml/日
- 780g:5,780 ÷ 30 = 約193ml/日
どちらも「1日200ml」の目安には少し足りません。実務上の意味は小さいですが、内容量が変わると使い切りの線も一緒に動くことは覚えておいて損がありません。
⚠ 「減った=高くなった」とは書きません
内容量が減ったと聞くと、実質値上げだと決めたくなります。当サイトはそこで止まります。理由は2つあります。
- 1つ目。旧800gの希望小売価格を、当サイトは原文で確認できていません。比べる相手の数字が無いので、値上げ幅は出せません
- 2つ目。中身が変わっています。ビフィズス菌の配合という変更と同時なので、「値段そのままで量だけ減った」という形ではありません
そして実売はもっと素直ではありませんでした。2026年8月25日に楽天で両方を見たところ、旧規格の800gのほうが高く出ていました。終売に向かう規格が値を下げるとは限らない、ということです。
| 規格 | 実質価格 | 100gあたり | 1回200mlあたり |
|---|---|---|---|
| 明治 ほほえみ 大缶 780g(現行) | 2,884円 | 約370円 | 約100円 |
| 明治 ほほえみ 大缶 800g(旧規格) | 3,485円 | 約436円 | 約118円 |
この2行は毎日更新されます。上下がいつ入れ替わってもおかしくありません。ここで言えるのは「新しい規格のほうが必ず高いわけではない」ということだけです。
当サイトも、9か月ずれた缶を見ていました
この記事は、当サイト自身の訂正でもあります。
当サイトは明治ほほえみを「800g」という条件で毎日検索し、その価格を記録していました。現行品が780gに切り替わったのは2025年11月25日です。つまり9か月のあいだ、当サイトが記録していたのは店頭の主役ではない規格でした。
この形の間違いは、価格を見ているだけでは絶対に見つかりません。価格は毎日きちんと取れていたからです。取れていた価格が、別の商品のものだったというだけです。
- 2026年8月24日:洗濯洗剤の1回あたりを、全銘柄「25g」で計算していた(実際は10g〜30g)
- 2026年8月25日:粉ミルクのスプーンを、全銘柄「2.6g」で計算していた(明治は2.7g)
- 2026年8月25日:追跡していた缶そのものが現行品ではなかった
3件とも「分母がずれていた」という同じ話ですが、深さが違います。1件目は値の誤り、2件目は銘柄ごとの違いの見落とし、3件目は対象そのものの取り違えです。
現行の780gを追跡対象に加えました。旧800gも、比較のために残してあります。上の表で両方を並べているのはそのためです。
ほかの商品でも同じことが起きているか
起きています。当サイトが追いかけている商品のなかで、もう1件見つかりました。牛乳石鹸のカウブランド赤箱です。
| 内容量 | 希望小売価格(税抜) | 1gあたり | |
|---|---|---|---|
| 2026年3月9日まで | 90g | 100円 | 約1.11円 |
| 2026年3月10日出荷分から | 85g | 110円 | 約1.29円 |
牛乳石鹸のニュースリリース(2026年2月10日)に、「現容量1箱サイズ90gを85gへ変更」「現行1個100円(税抜き)を1個110円(税抜き)へ変更」と両方が書かれています。理由も牛脂・ヤシ油などの原材料価格の高騰と明記されています。対象は赤箱の1コ・3コパック・6コ入で、青箱は入っていません。
この例は、明治の缶よりも読み取れることが多いです。粉ミルクのほうは旧800g缶の希望小売価格を原文で確かめられなかったので、この記事では値上げ幅を書いていません(上の節のとおりです)。2026年9月5日に探し直しました。明治の商品ページ(800g・780gとも)・カタログサイト・2024年9月のリニューアルのリリースを当たりましたが、どれにも希望小売価格の記載はありません。通販サイトには金額が出ていますが、それは店の値付けであってメーカーの発表ではないので使いません。赤箱は変更前と変更後の両方が同じお知らせに載っているので、1gあたりが約16%上がったとまで言えます。値札は1割、中身は約6%。掛け合わさって16%です。
店頭で受け取る感覚は「10円上がった」です。実際に払っている1gあたりはその1.5倍ほど動いています。洗顔料を1gあたりで比べた記事では、この赤箱を実売価格で追いかけています。
2件に共通しているのは、どちらもメーカーが公表していたことです。隠されていたわけではありません。探しにいかないと届かないだけです。当サイトはこれから、追跡している商品についてメーカーのニュースリリースを定期的に見にいくことにしました。
あわせて、その日の商品名の履歴も残しはじめました。これまでは価格の履歴しか持っておらず、「値段が同じまま内容量だけ減った」を過去にさかのぼって探すことができませんでした。これから先は名前が変わったときに気づけますが、過去のぶんは戻せません。
値上げそのものについては、カテゴリごとに実売で追っています。おむつでは発表どおり上がった銘柄と動いていない銘柄が分かれ、トイレットペーパーでは10日間まったく動きませんでした。値上げは「発表」と「実売」で別々に見る必要があります。内容量の変更は、その3つ目の軸です。
まとめ
- 明治ほほえみの大缶は2025年11月25日発売分から780g。明治のリリースに明記されています
- ビフィズス菌配合への切り替えと同時で、隠されてはいません。それでも缶を見て気づくのは無理です
- 20g減ると、1缶で作れるミルクが約150ml減ります。1回200mlなら1回分弱です
- 「1日200mlなら大缶は1か月」という目安も、780gでは約193mlに動きます
- ⚠ 実質値上げかどうかは書きません。旧品の希望小売価格を確認できておらず、中身も変わっているからです
- 当サイトは9か月間、旧規格だけを記録していました。現行品を追跡対象に加えました
- もう1件は牛乳石鹸の赤箱。2026年3月10日出荷分から90g→85g、希望小売価格は100円→110円(税抜)。1gあたり約16%上昇です
- 赤箱は変更前後の両方が同じお知らせに載っているので、値上げ幅まで書けます。粉ミルクとの違いはそこです
結局どうするか
買うときに見るのは、缶の見た目ではなく内容量の表示です。「800g」と書かれた出品は残っていますが、それが旧規格の在庫なのか、商品名を直していないだけなのかは、外からは分かりません。
1gあたりで比べれば、どちらの規格でも同じ土俵に乗ります。上の表の「100gあたり」がそれです。缶の大きさが揃っていない商品を比べるときは、いつもこの形にします。
どの大きさを買うかは、飲む量で決まります。開封後は約1か月という期限があるので、1日200mlが分かれ目です。
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