この記事の結論
・「30巻」と「60日用」はどちらも時間を表していません。揃えるべき分母は時間です
・1時間あたりに直すと、電子タイプが線香の約8分の1でした
・この記事は最初、ミニサイズの燃焼時間に標準サイズの数字(1巻約7時間)を使っていました。正しくは約3時間です(2026年8月28日に訂正)
・ただし線香は電源が要らず屋外で使えます。使う場所が違うので、価格だけでは決まりません
蚊取り線香は「30巻」、電子タイプは「60日用」と書かれています。この2つは並べて比べられません。巻も日も、実際に使う時間を表していないからです。
この記事では、当サイトが毎日価格を記録している2点を使って、両方を1時間あたりに揃えるとどうなるかを出します。
比べ方:どちらも1時間あたりに直す
- 蚊取り線香(ミニサイズ)は1巻で約3時間として計算します(大日本除虫菊の製品ページに「約3時間で使い切り!」とあります。2026年8月28日に確認)
- 電子タイプの「60日用」は、1日12時間の使用で60日という意味です。つまり1本で約720時間
- 2本入りなので約1,440時間になります
- 金額はポイント込みの実質価格を使います(実質価格とは)
ここが今回いちばん大事な点です。「60日用」は60日ぶんではなく、720時間ぶんです。1日24時間つけっぱなしにすれば30日で無くなりますし、1日6時間なら120日もちます。日数はあくまで「1日12時間使ったら」という前提つきの表示です。
金鳥の渦巻 蚊取り線香 ミニ 30巻
もっとも古くからある形です。電源が要らず、屋外でも使えます。ミニサイズは1巻あたりの燃焼時間が短いぶん、短時間の使用で無駄が出にくい設計です。
この商品を追跡登録するとき、同じ「金鳥の渦巻」で10巻・30巻・50巻が並び、さらに標準サイズとミニサイズがありました。標準サイズは1巻約7時間、ミニサイズは約3時間です。2倍以上ちがいます。巻数だけでなく、1巻が何時間もつかを確認してください。
アースノーマット 取替えボトル 60日用 2本
電子式の液体タイプです。器具に差して電源を入れるだけで、火を使わず煙も出ません。取替えボトルは器具本体とは別売りです。
この商品は「取替えボトルだけ」を追跡しています。器具本体が別に必要なので、初めて使う場合はそのぶんの費用が加わります。ただし器具は何年も使えるので、長く使うほど1時間あたりへの影響は小さくなります。
登録時には30日用・45日用・90日用が同じ検索結果に並びました。日数が違えば当然もつ時間も変わります。ここも確認が要ります。
1時間あたりに直すと
| 商品 | もつ時間 | 実質価格 | 単位あたり | 1時間あたり |
|---|---|---|---|---|
| 蚊取り線香 ミニ 30巻 | 約90時間 | 670円 | 約22.3円/巻 | 約7.4円 |
| アースノーマット 60日用×2本 | 約1,440時間 | 1,282円 | 約10.7円/日 | 約0.9円 |
この表の価格と単位あたりは、当サイトが毎日取得している価格から自動で計算しています。1時間あたりも2026年10月11日から「価格÷燃焼・使用時間」の自動計算に直しました(それまでは8月28日時点の手計算のまま固定されていました)。
訂正します。この記事は最初、ミニサイズを「1巻で約7時間」として計算していました。それは標準サイズの数字です。大日本除虫菊はミニサイズを「約3時間で使い切り!」と書いており、当サイトが記録している出品名にも「約3時間」と入っていました。30巻でもつのは210時間ではなく約90時間です。
⚠ この記事は下のほうで「標準サイズは1巻約7時間、ミニサイズはそれより短い」と自分で書いていました。それを書きながら、計算には7時間を使っていました。結論の向きは変わりませんが、差の大きさは2倍以上まちがっていました。
1時間あたりで電子タイプが約0.9円、線香が約7.4円。約8倍の差です。ひと夏(90日)を1日12時間使うとすると、電子タイプが約960円、線香が約8,000円になります。
ここで注意したいのは、店頭では線香のほうが安く見えるという点です。30巻で約680円と、電子タイプの取替えボトル2本(約1,280円)より安い。しかし持つ時間は16倍ちがいます。
⚠ ただし「1日12時間、線香を焚き続ける」という使い方は現実的ではありません。線香は蚊が出る時間帯だけ、しかも屋外で短時間使うものです。上の8,100円は「同じ時間だけ使ったら」という仮定の数字で、実際の年間費用ではありません。比べているのは費用ではなく1時間あたりの単価です。
同じ構図をサプリメントでも見ました。「◯個入り」「◯日用」という数字は、実際に使える量を表していないことがあります。
それでも線香を選ぶ理由
この約8倍を見て「線香は損」と結論するのは早すぎます。2つは使える場所が違います。
- 電源が要らない。屋外・ベランダ・キャンプ・作業中の庭では、電子タイプは使えません
- 持ち運べる。線香は缶ごと移動できます
- 器具が要らない。電子タイプは器具本体を先に買う必要があります
- 短時間の使用に向く。30分だけ使いたいときに、器具を出して差して電源を入れる手間がありません
逆に電子タイプの利点は煙とにおいが出ないことです。室内で毎晩つけるなら、ここは価格に換算されない性能になります。
虫よけスプレーでも書いたとおり、この分野は効かなければ価格の議論そのものが無意味になります。使う場所で選んでください。
買う前に確認する4つ
- 1巻が何時間もつか。標準サイズとミニサイズで違います。巻数だけで比べないでください
- 「◯日用」の前提。1日12時間使用での日数です。使い方が違えばもつ日数も変わります
- 器具を持っているか。電子タイプは器具が別途必要です
- 使う場所。屋外なら電子タイプは選択肢に入りません
まとめ
- 線香は約22.3円/巻、電子タイプは約10.7円/日(毎日更新)
- 1時間あたりに直すと電子タイプが約0.9円、線香が約7.4円で約8倍差(毎日更新・10月11日時点)
- 「30巻」も「60日用」も時間を表していない。揃えるべき分母は時間
- 店頭では線香のほうが安く見えるが、もつ時間は16倍ちがう(30巻で約90時間、60日用2本で約1,440時間)
- 線香は電源が要らず屋外で使える。ここは価格に換算されない
結局どれを買うか
室内で毎晩つけるなら電子タイプ。1時間あたりが8分の1ほどで、煙もにおいも出ません。器具を持っていない場合はそのぶんの初期費用が加わりますが、器具は何年も使えます。
屋外で使う、短時間だけ使う、電源がない場所ならば線香。1時間あたりは高くなりますが、電子タイプが使えない場所では価格を比べる意味がありません。両方を場面で使い分けるのが現実的です。
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