この記事の結論
・同じ率なら「10%OFF」のほうが「ポイント10倍」より得です。値引き後の金額にもポイントが付くからです
・1,000円の商品で実質891円と900円。差はおよそ1%です
・さらにポイント側には条件がつきます。期間限定ポイントの失効、獲得上限、次回まで使えないこと。この3つを差し引くと、差はもっと広がります
楽天市場では「ポイント10倍」と「10%OFF」が同じ売り場に並びます。どちらも「1割お得」に見えますが、同じではありません。
この記事では、当サイトが実質価格を計算するときに使っている考え方で、両者の差を数字にします。
まず「10倍」の意味を確認します
楽天の「ポイント◯倍」は、基本の1%を基準にした倍率です。
- ポイント10倍 = 還元率10%相当
- ポイント2倍 = 還元率2%相当(+1%ではありません)
- 「+9倍」という表記は、基本の1%に9%が上乗せされて合計10%という意味です
この読み替えができていないと、そもそも比較が始まりません。詳しくはポイント計算の間違いで扱っています。
1,000円の商品で計算します
| 支払い額 | 付くポイント | 実質 | |
|---|---|---|---|
| ポイント10倍 | 1,000円 | 100pt | 900円 |
| 10%OFF | 900円 | 9pt(900円の1%) | 891円 |
10%OFFのほうが9円得になりました。理由は単純で、値引きされたあとの金額にも基本ポイントが付くからです。
金額が大きくなるほど差も広がります。1万円の買い物なら90円の差です。
ポイント側には、さらに3つの条件があります
1. 次の買い物でしか使えない
値引きはその場で支払いが減ります。ポイントは、次に楽天で買い物をするまで価値が確定しません。次に買う予定がなければ、その分は将来の買い物を前提にした割引です。
2. 期間限定ポイントは失効します
キャンペーンで付くポイントの多くは期間限定で、有効期限が短い。使い切れなければ、還元率は実質ゼロです。
そして「ポイントを使うために、いま必要でないものを買う」のは、還元ではなく支出です。ここが最も多い失敗だと考えています。
3. 獲得上限がある
キャンペーンごとに「獲得ポイント上限」が決められています。高額商品では、表示された倍率がそのまま適用されないことがあります。お買い物マラソンの記事で、この上限の効き方を整理しています。
では、ポイントが有利になる場面は
- 倍率が値引き率を大きく上回るとき。「20倍」と「10%OFF」なら、失効リスクを考えてもポイントが有利です
- 日用品を継続的に買っているとき。次の買い物が確実にあるなら、ポイントは現金に近い価値で使えます
- 通常ポイント(期限が長い)で付くとき。失効リスクが下がります
当サイトが扱っているような洗剤・紙製品・食品は、まさに「次も必ず買うもの」です。この分野に限れば、ポイントは使い切れる前提で考えて構いません。
判断の順番
- 1. 率が同じなら値引きを選ぶ。実質で1%ほど有利です
- 2. 率が違うなら、倍率を還元率に読み替えて比べる。10倍=10%です
- 3. 期間限定ポイントは「使い切れるか」で割り引いて考える。使う予定がなければ、額面どおりには数えない
- 4. そもそも定価が高くないかを確認する。ここが最も大きい
4番目が本質です。同じ商品が店で2倍違うことを確かめたとおり、店ごとの価格差は、ポイント倍率の差よりはるかに大きくなります。10%の還元を追う前に、30%高い店で買っていないかを確認するほうが効きます。
ポイントの計算には、もうひとつ見落とされる境界があります。100円未満の商品はポイントが付かないで、切り捨ての線を扱いました。
まとめ
- 同率なら10%OFFが有利。1,000円で実質891円対900円
- 「10倍」は還元率10%相当。+9倍表記も合計10%です
- 期間限定ポイントの失効と獲得上限を差し引いて考える
- 倍率より、店ごとの価格差のほうが大きい。比較の順番を間違えないこと
当サイトが毎日記録しているのは、まさにこの「その日いちばん安い店の実質価格」です。倍率のキャンペーンを追いかけなくても、1回あたりの早見表から入れば、価格差の大きいところから手を付けられます。
商品情報の取得には 楽天ウェブサービス を利用しています。

