この記事の結論
・しょうゆの値上げは、2026年にキッコーマンとヤマサ醤油の2社が発表しています。キッコーマンは9月1日納品分から希望小売価格を5〜9%(しょうゆ153品目)、ヤマサ醤油は10月1日納品分から約5〜16%(2026年9月15日に両社の原文を確認)
・どちらも「希望小売価格」の改定で、店の売値の話ではありません。どちらのリリースにも品目の一覧は無く、自分の使っている銘柄が入っているかは発表からは確定できません
・当サイトが8月13日から記録しているキッコーマンの生しょうゆ450mLは、改定日から10日後の9月11日に楽天の最安値が11%上がりました。ただし上がったのは、それまで最安だった店の出品が消えて、次に安い店が最安になったためです。棚の中央の値段は2%弱しか動いていません
・⚠ だから「改定が棚に出た」とは、まだ言えません。「いちばん安い店が1つ減った」までです。この商品は今後も毎日記録します
・ヤマサの改定日(10月1日)は、当サイトが9月15日から記録を始めた1Lで前後を測ります
「醤油 値上げ」で検索されている語を見ると、続く言葉は「いつから」「キッコーマン」「10月」「ヤマサ」「理由」です。キッコーマンの値上げは新聞各紙が報じたので、日付は知られています。知られていないのは、その日を過ぎて店の値段がどうなったかです。
この記事は、2社の発表を原文で確認したうえで、当サイトが毎日記録している楽天の最安値を改定日をまたいで置いておきます。報道の「◯円から◯円へ」は使いません。⚠ 当サイトが追跡しているのはキッコーマンとヤマサの3点だけです。ヒガシマル・マルキン・地方のメーカーは扱いません。
2社の発表を、書いてある範囲で分ける
| メーカー | 改定日 | 対象と改定率 | リリースに書いてある範囲 |
|---|---|---|---|
| キッコーマン食品 | 2026年9月1日納品分から | しょうゆ153品目:希望小売価格を5〜9% つゆ類47品目 5〜22%/たれ類47品目 6〜11%/デルモンテ飲料12品目 4〜13%/みりん類等32品目 2〜8% | ⚠ 品目数と改定率まで。品名の一覧は無い(2026年6月1日発表) |
| ヤマサ醤油 | 2026年10月1日納品分から | 家庭用:しょうゆ・しょうゆ加工品・つゆ類・調味酢を、希望小売価格で約5〜16% 業務用はたれ類・ぽん酢類なども | ⚠ 「一部商品」で、品目数も品名も無い(2026年6月26日発表) |
2社に共通しているのは、上げるのが「メーカー希望小売価格」だということです。店が客に売る値段ではありません。楽天のしょうゆは希望小売価格よりずっと安い値段で売られている商品がほとんどなので、「5〜9%上がる」を、いま自分が払っている金額の5〜9%と読むのは早すぎます。
もう1つ共通しているのは、品名の一覧が無いことです。キッコーマンは「153品目」、ヤマサは「一部商品」と書いていて、当サイトが追跡している「いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」や「ヤマサ しょうゆ 1L」が入っているかは、発表からは分かりません。だから実売を見ます。
発表されていること(ここは当サイトの調べではありません)
キッコーマン — 9月1日納品分から。しょうゆは5〜9%、つゆは最大22%
- 2026年6月1日に発表。改定時期は2026年9月1日納品分から
- 対象はしょうゆ153品目(希望小売価格で5〜9%)、つゆ類47品目(5〜22%)、たれ類47品目(6〜11%)、デルモンテ飲料12品目(4〜13%)、みりん類等32品目(2〜8%)。合計291品目
- 理由として、物流費・人件費・製造設備費・原材料費・包装材料費の上昇が挙げられています
- ⚠ 品目ごとの一覧はリリースにもPDFにも無く、「いつでも新鮮」シリーズが153品目に入っているかは書かれていません
出典:キッコーマン「商品の価格改定について」(2026年6月1日)
ヤマサ醤油 — 10月1日納品分から。約5〜16%
- 2026年6月26日に発表。改定時期は2026年10月1日納品分から
- 家庭用の対象はしょうゆ・しょうゆ加工品・つゆ類・調味酢。業務用はこれにたれ類・ぽん酢類・デザートベース・飲料が加わります。営業を統合しているサンジルシ醸造(たまりしょうゆ・即席みそ汁など)も同時です
- 改定内容は希望小売価格において約5〜16%の引き上げ
- ⚠ 「一部商品」とだけ書かれていて、品目数も品名もありません
出典:ヤマサ醤油「ヤマサ醤油 及び サンジルシ醸造 商品価格改定のお知らせ」(2026年6月26日)
「醤油 値上げ 10月」で検索している人が見ているのは、たぶんこのヤマサの改定です。キッコーマンは9月1日、ヤマサは10月1日で、ひと月ずれています。「しょうゆが10月から上がる」は、ヤマサを使っている人には正しく、キッコーマンを使っている人にはもう過ぎた話です。
いま記録しているしょうゆ3点
分母を先に書きます。キッコーマンの生しょうゆ450mLは2026年8月13日から、1日1回、楽天市場の最安値を記録しています。キッコーマンの改定日(9月1日)の19日前から記録があるので、前後を両方持っています。ヤマサの1Lとキッコーマンの特選丸大豆1Lは2026年9月15日に記録を始めたばかりで、ヤマサの改定日(10月1日)までに2週間ぶんの「前」が貯まります。
| 銘柄 | メーカー | 改定日 | いまの実質価格 | 100mLあたり |
|---|---|---|---|---|
| キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ 450mL | キッコーマン | 9/1納品分から(153品目に入っているかは未確定) | 299円 | 約66円 |
| キッコーマン 特選丸大豆しょうゆ 1L | キッコーマン | 同上 | 599円 | 約60円 |
| ヤマサ しょうゆ 1L | ヤマサ醤油 | 10/1納品分から(「一部商品」に入っているかは未確定) | 308円 | 約31円 |
「いまの実質価格」は楽天市場の最安値からポイント還元を引いた金額で、毎日更新されます。この表は改定日を過ぎても自動で動くので、改定後の値段はこの表で見られます。⚠ 450mLの密封ボトルと1Lのペットボトルは容器の種類が違うので、100mLあたりの差は「値上げ」ではなく「容器の差」です。
改定日をまたいで、実売はどう動いたか
2026年8月13日から9月14日までの33日間、キッコーマンの生しょうゆ450mLの楽天の最安値(表示価格)の動きです。
| 期間 | 最安値の動き | 最安値と同じ帯にいる店の数 | 棚の中央の値段 |
|---|---|---|---|
| 8月13日〜9月10日(改定前19日+改定後10日) | 1円も動かず(最安値の段が1つだけ) | 2店 | 最安値の1.4倍ほど |
| 9月11日〜9月14日 | 11%上がった(上がったまま) | 5店 | 最安値の1.3倍ほど(中央の値段そのものは2%弱しか動いていない) |
(店の数と中央の値段は、楽天の検索結果30件から数えたもの。ケース売りを除くため、最安の2.5倍までの出品で中央値を取っています)
数字だけ見ると「改定日の10日後に、改定率(5〜9%)より大きい11%上がった」に見えます。ですが中身は違います。9月10日まで最安だった店の出品が9月11日に消えて、それまで2番目に安かった店が最安になりました。最安値が上がったのは、店が値札を書き換えたからではなく、いちばん安い店が1つ減ったからです。
それを裏づけるのが「棚の中央の値段」です。最安値が11%上がった一方で、出品30件の真ん中の値段は2%弱しか動いていません。もし改定が棚全体に出ていれば、中央の値段も5〜9%動くはずです。いまはそうなっていません。
⚠ だから、この記事は「キッコーマンの改定が楽天の棚に出た」とは書きません。言えるのは「改定日から10日後に、最安の店が1つ減った」までです。消えた店が改定を受けて出品を止めたのか、たまたま在庫が切れたのかは、当サイトには分かりません。粉ミルクの値上げでも同じ形(最安値は上がったが店が入れ替わっている)が出ていて、「上がった」と「店が変わった」を分けて見ないと、値上げの幅を読み違えます。
一方で、5店が同じ値段の帯に並ぶようになったのは、読める変化です。9月10日までは最安の帯に2店しかいませんでした。安い店が消えて、次の帯に店が集まっている。この帯が今後5〜9%動くかどうかを、10月に入ってから見ます。
⚠ 発表があっても、楽天の値段が同じだけ上がるとはかぎらない
値上げが店頭に出る時期で9カテゴリを突き合わせたとき、発表どおりに動いたのは1点だけでした。トイレットペーパーでは15%以上の改定のあとでも単品は1円も動かず、粉ミルクでは希望小売価格のある詰め替えだけが改定幅どおりに動いて、オープン価格の大缶は動きませんでした。
しょうゆは希望小売価格がある商品なので、粉ミルクの詰め替えと同じ側です。店がそれを目安に値札を書き換える可能性はあります。ただし9月14日の時点では、まだそうなっていません。
値上げの前にやっておくといいこと
しょうゆは、値上げ幅より先に見るところが2つあります。
1つめは、自分の銘柄のメーカーがどちらの日付かです。キッコーマンは9月1日で、もう過ぎています。ヤマサは10月1日で、これからです。「しょうゆが10月に上がる」というニュースを見て、キッコーマンを前倒しで買う理由はありません。
2つめは、開栓後の期限です。密封ボトルの生しょうゆは開栓後120日とメーカーの商品ページに書かれています(キッコーマン「いつでも新鮮」シリーズ)。5〜16%の改定は、1本あたり数十円から100円ほどの話です。期限内に使い切れる本数を超えて買う理由にはなりません。
キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ 450ml
299円 実質
表示価格 302円 / ポイント 3円分
最安ショップ: ぱーそなるたのめーる
(14件・このショップの評価)
楽天市場で見るまとめ
- 2026年のしょうゆの値上げは、キッコーマンが9月1日納品分から5〜9%(153品目)、ヤマサ醤油が10月1日納品分から約5〜16%(両社とも原文で確認)
- どちらも希望小売価格の改定で、品名の一覧は無い。自分の銘柄が入っているかは発表からは確定できない
- キッコーマンの生しょうゆ450mLは、改定日の10日後に楽天の最安値が11%上がった。ただし最安の店が消えたためで、棚の中央の値段は2%弱しか動いていない
- ⚠ 「改定が棚に出た」とはまだ言えない。「最安の店が1つ減った」まで
- ヤマサの改定は、9月15日から記録している1Lで前後を測る
- 改定率より、開栓後に使い切れるかのほうが先。1本あたり数十円から100円ほどの話
結局どうするか
キッコーマンを使っている人は、改定日はもう過ぎています。最安の店は1つ減りましたが、棚の値段はまだほぼ動いていません。いつも買う本数を、いつもどおり買えば足ります。
ヤマサを使っている人は、10月1日の改定がこれからです。ただし希望小売価格の話なので、楽天の値段が10月1日に動くとはかぎりません。開栓後に使い切れる本数までなら、9月中に買っておく意味はあります。それを超える分は、上の表が動くかどうかを見てからで足ります。
この3点は今後も毎日記録します。キッコーマンの棚の中央の値段が10月に入って動くのか、ヤマサの1Lが10月1日をまたいでどうなるのかは、この記事に書き足します。
追記(2026年10月9日):ヤマサの1Lは、10月1日の改定日をまたいでも1円も動いていません。記録を始めた9月15日から今日までの25日間、最安値の段は1つだけです。改定日から8日過ぎても「まだ載っていない」のか「対象に入っていなかった」のかは、この記録だけでは分かりません。キッコーマンの特選丸大豆1Lも大きくは動いていません(直近27日で1.8%の振れ)。
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