この記事の結論
・「どこが安いか」より先に決まることがあります。その商品が、そもそも探す価値のある商品かどうかです
・当サイトが追跡している195点を1日ぶん数えました。比べられたのは168点。真ん中の出品は、いちばん安い出品の1.2倍でした(中央値)
・ところがこの1.2倍は、商品によって別物でした。最安と同じ値段帯に10店以上が並んでいる商品では1.1倍、2店以下しかない商品では1.5倍です
・つまり探す価値は商品によって4倍ちがいます。見分け方は簡単で、検索結果を安い順にして、同じくらいの値段が何店並んでいるかを見るだけです
・⚠ これは楽天市場の中だけの話です。当サイトはドラッグストアや実店舗の値段を持っていないので、「ネットと店舗のどちらが安いか」には答えられません
「日用品はどこで買うのが安いか」を調べると、店の名前が並んだ記事がたくさん出てきます。ドラッグストア、ドンキ、業務スーパー、ネット。どれも「◯◯が安いことが多い」という書き方です。
当サイトはその質問には答えられません。持っているのは楽天市場の値段だけで、近所のドラッグストアの棚を毎日見に行く手段がないからです。先に書いておきます。
その代わり、答えられることが1つあります。「同じ商品を、同じ場所で探したとき、店を選ぶだけでいくら変わるのか」です。そして、それが商品によって4倍ちがうことが分かりました。
この記事は通販はなぜ定価より安いのかの続きです。あちらは「差を作っているのは時期ではなく店だ」というところで終わっていました。ここでは、その店の差を数えます。
数え方(分母を先に書きます)
- 2026年8月31日の1日ぶんです。当サイトが毎日価格を記録している195点が対象です
- 1点ずつ楽天市場で検索し、同じ商品の出品を値段の安い順に並べました
- ⚠ 「同じ商品の棚」は、いちばん安い出品の2.5倍までに入る出品と決めました。これをやらないと2本セットやケース品が混ざって、真ん中の値段がカートンの値段になります
- その棚に5件以上の出品があった168点だけを数えました。残りの27点は出品が少なすぎて、何も言えません
- ⚠ 当サイトが記録している値段はポイント込みの実質価格(実質価格とは)で、並べた出品の値段は表示価格です。そのぶん差はやや大きめに出ます
まず全体:真ん中の店は、いちばん安い店の1.2倍
| 真ん中の出品が、いちばん安い出品の… | 該当する商品(168点中) |
|---|---|
| 1.1倍以上 | 145点(86%) |
| 1.2倍以上 | 91点(54%) |
| 1.3倍以上 | 61点(36%) |
| 1.5倍以上 | 28点(17%) |
| 2倍以上 | 3点(2%) |
168点の真ん中の値は1.2倍でした。そして6点に1点は、真ん中を選ぶと5割以上高くつきます。
これだけ見ると「とにかく安い順に探せばいい」という話に見えます。ですが、そう単純ではありませんでした。
探す価値は、商品によって4倍ちがった
168点を「いちばん安い出品とほぼ同じ値段の店が、何店並んでいるか」で分けました。ほぼ同じは最安の1.15倍までとしています。
| いちばん安い値段帯にいる店の数 | 商品数 | 真ん中との開き |
|---|---|---|
| 10店以上(値段が揃っている) | 58点 | 1.1倍 |
| 2店以下(1〜2店だけ安い) | 39点 | 1.5倍 |
同じ「日用品」でも、探して得られるものが4倍ちがいます。そしてこの2つは、検索結果を見た瞬間に見分けられます。
- 安い順にして、上のほうに同じくらいの値段がずらっと並んでいる → それが棚の値段です。いちばん上を選んでも、10番目を選んでも1割ほどしか変わりません。探す時間のほうが高くつきます
- いちばん上だけが安く、2番目から急に上がる → ここは探す価値があります。ただしなぜ1店だけ安いのかを見てください(下)
⚠ 1店だけが最安だった商品は、168点のうち15点ありました。1割弱です。
⚠ 「1店だけ安い」には、うれしくない理由が混ざっています
当サイトはここで何度も間違えました。安いのには理由があり、そのうちいくつかは、買う側にとって得ではありません。
- 中身が小さくなった旧サイズの在庫処分。キャットフードのパウチが70gから60gになったとき、当サイトは安く残っていた旧70gを記録して「2割安くなった」と書きかけました。1gあたりでは3割高くなっていました(ペットフードの値上げは実売に出たか)
- もう作られていない規格。洗剤で同じことが起きました。値段が動かないのは当たり前で、在庫処分だったからです(洗剤の値上げはいつから来るか)
- 同じ型番が2つの値段帯に割れている。電動歯ブラシの替えブラシは、大手ドラッグストア3社が並んでいる帯と、その半額の1店に分かれていました
だから「1店だけ安い」を見つけたら、値段ではなく商品名を読んでください。容量や枚数が、他の出品と揃っているかどうかです。
値段が「散らばる」のではなく「2つに割れる」ことがあります
食用油で、はっきりした形が出ました。1本売りの出品を30件すべて並べたところ、安いかたまりに4店、高いかたまりに4店あり、その間には1件もありませんでした。高いほうは安いほうの1.8倍あたりです。
「相場より少し高い店を避ける」という選び方は、この形では意味がありません。2つの値段のうち、どちらのかたまりの店で買うかだけで決まります。詳しくは食用油と調味料の記事に書きました。
なぜ割れるのか。食品を扱う店は業態が広く、仕入れも送料条件も違うからです。ここは同じ商品なのに店で値段が違う理由に書いたとおりです。
買う前に確認する3つ
- 安い順にして、値段が揃っているか割れているかを見る。揃っていれば探すのをやめてよい
- 1店だけ安いときは、商品名の容量と枚数を他の出品と見比べる。数字が違えば別の商品です
- 送料の条件を見る。数百円の商品では、店の差より送料のほうが大きく効きます
まとめ
- 195点を1日ぶん数えた。比べられた168点で、真ん中の出品はいちばん安い出品の1.2倍(中央値)
- ただしそれは平均の話。値段が揃っている商品では1.1倍、1〜2店しか安くない商品では1.5倍
- 見分けるのに調べものは要らない。安い順にして、同じ値段が何店並んでいるかを見るだけ
- ⚠ 「1店だけ安い」は得とは限らない。旧サイズの在庫処分や、終売品が混ざる
- ⚠ これは楽天市場の中だけの数字。ドラッグストアや実店舗とは比べていない
結局どうするか
毎日使うもので、値段が割れている商品だけ探してください。そこだけで効果の大半が取れます。値段が揃っている商品を何分もかけて比べるのは、時給の使い方として損です。
そして探す前に、その商品が1ヶ月にいくらかかっているかを先に見てください。1.5倍の差でも、月に数十円しか使わない商品なら効きません。実質単価で考える基本と値上げはいつから店頭に出るのかに、そのための見方を書いています。
商品情報の取得には 楽天ウェブサービス を利用しています。

